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 米、小麦粉、卵、牛乳そして大豆。これらは5大アレルギー食品と呼ばれています。いずれも食生活の基礎を成すものであり、日々の食事から切り離しにくいだけに、アレルギーをもっている人の苦しみは筆舌に尽くしがたいものがあります。

 アレルギー患者全体では国内に推定180万人、うち食物アレルギーが約30%と言われています。しかしさらに細かな数字となると、出処の確かな統計資料がありません。大豆アレルギーの人が何人くらいいるか、見当もつきません。

 これらのアレルギーに対し、医療の側から見ると対症療法しかありません。つまり注射や薬品で症状を抑え、またアレルギーを誘発する食品を排除する、というやり方です。「大豆の代わりに○○で栄養をとりなさい」といった指示がなされます。

 しかし、医療的に適切なこのやり方も、万全ではありません。大豆アレルギーであっても「豆腐が食べたい」人はいるからです。これは大変かわいそうなことです。その人は豊かな食文化をできないことになってしまいます。

 本物の豆腐を造っている側として、この状況は何とかしたい。医師ではないので、根治はできません。しかし豆腐が食べられるようになるための工夫なら、私でもできるはずです。

折笠 廣司

 次回以降も、食品に関するいろいろな話をしていきたいと考えております。